「虎の穴、三箇日の過ごし方」連載第24回 浜ちゃん

 

これまでのあらすじ
 十勝でのアウトドアを愛してやまない、「浜ちゃん」を中心とする「虎の穴」の面 々。今回は新年のごあいさつがわりに、いかにメンバーが正月を送ったかをご紹介。今年もばかばかしくも美しく楽しく清い「外遊び」に一生懸命取り組んでくれるのであった!(前回の連載はこちらです)


●旭山仙人

●うまかっちゃん

●呑んでも酔いません。

●快晴、誰もいません。

●集会所を探せ。

●釣れました。

●あの山へ

●無事を祈願


●入山届けは忘れずに。


●思ったより、あるきやすい。

●急斜面

●こんなところも。

●登ります。

●「そこに酒があるから」

●帰りは1時間でした。
 
「おまえはトラだ!トラになるんだ!!」
“虎の穴とは如何なる組織ぞ”――十勝のいたる所に巣食っている秘密?組織、外遊びに興味のある優れた素質の老若男女を日本中から集めて徹底的に遊ぶ。終了後は「大宴会」。大トラのように救いようのない、無敵の酔っぱらいを作り出す…誰いうとなく、「虎の穴!」。
  今回の話題は「虎の穴の三箇日」。2003年1発目は、引っ張れば4回分のネタを一挙公開っ! 読者の皆様にお年玉 でーーす。

 入稿の関係上ちょっと遅くなりましたが、新年のご挨拶を…。
 明けましておめでとうございます。新春を迎え、読者の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。本年も「外遊び虎の穴」をよろしくお願いいたします。
 かたくるしいご挨拶は、これぐらいにしてと。年明けの三日間は、とても天気が良かったですねー。皆様、三箇日はいかがお過ごしでしたか? 今回は、「虎の穴、三箇日の過ごし方」をご紹介しましょう。

○1月1日 午前0時00分
 日本で一番早いお祭り、芽室町の「元旦午前0時発裸御輿」に今年は、虎の穴メンバーから2名の強者が参加したので、応援がてら冷やかしにゆく。0時の時報とともに花火が上がり、御輿が芽室神社をスタートした。芽室の本通 りを30分ほどかけて駅まで練り歩く。気温は、-13度。風はほとんど無かったがかなり寒い。服を着ている我々がかなり寒いのだから、担いでいる皆様は、もっと寒いことでしょう。
  今年は、3つの御輿がでてきたが、毎年担ぎ手を集めるのに苦労しているようである。みなさんも、担いでみませんか?

○1月1日 午後1時00分
 場所は変わって、大樹町晩成。今度は、今年の釣りを占う「釣り初めの儀」である。昨年が不調だったので「今年こそっ!」と、意気込んで。ホロカヤントーでワカサギ釣りに挑戦。意気込んでいる割には、時間は午後1時。ものすごい「大名釣り」である。元旦の昼、さすがに釣り人は少なかった。この時間はもっとも釣れない時間でもある。「うーむ、釣りは時間ではなく気合いである」などと言いつつ氷に穴をあける。餌をつけて、第一投(でいいのかな…)。
 「アタリ無し」、竿を上下に揺らして誘ってみる…「アタリ無し」。
 みなさんこういう時にはどうしますか? 「撒き餌」という答えが正解なんでしょうが、そこは虎の穴メンバー。虎の穴流ワカサギ釣りの極意「集会所を探せ!!」。釣れるときは、おもりが底に着く前にアタリがあります。ワカサギが群れている場所が必ずあるはず。アタリがなかったら、次の穴を掘りましょう。なかなか集会所が見つからず、掘ること四つ目。仕掛けを入れるとすぐにアタリがっ!! アタリに合わせて引き上げようと竿をあげる。「おっ、重い…」。竿がかなりしなっている。「でかいか? ウグイ君か?」引き上げてみると、お見事っ!! 8センチぐらいのワカサギが鈴なりになっている。「集会所発見っ!! 総員戦闘態勢をとれー」「夕食の興廃この一戦にありっ!!」などと叫びつつ、釣っては外し、外しては釣る。2時間弱で80匹ほど釣れた。
 今年の平均サイズは、8-10センチ。去年まで5センチ以下のモノばかりだったので、今年は絶好調。今シーズンの釣りも期待できそうだ。
 釣れたワカサギの行方はどうしたかって? もちろん新年会第1弾の宴にのぼりました。

○1月2日 10時00分
 「剣山雪中行軍」に挑戦。と言っても、装備も経験も今一歩なので、頂上は目指さず、標高906メートル最初のピーク「一の森」を目指すことにした。  剣山神社に行軍の無事をお願いして、入山届けに記入。雪中行軍の始まりである。前日、ご来光を拝もうと、登山した方々の踏み跡をたどって登っていく。
 踏み跡は、堅く締まっていて、予想以上に歩きやすい。「いゃー、思ったより歩きやすいですなー」「まったくです。前日登った方々に感謝感謝…」などと言っていると「ズボッ!!」。少しでも踏み外すと腿まで埋まってしまう。
 「わっはは、油断しているからですよ」。ズボッ! 人を呪わば、穴2つ…。自分も埋まったりします(汗)。
 「天は、我々を見放した…」などと言うこともなく、急傾斜、雪庇の突き出た尾根を登ること1時間50分。一の森へ到着。「なぜ山に登るのですか?」と聞かれれば「そこに酒があるから…」。当然のごとく目標達成にビールで乾杯。お昼を食べて下山。帰りは1時間で着いてしまった。
 この日、新年会第2弾で「目標達成」を祝った。

○1月3日 午前9時00分
 お正月の遊びと言えば…「百人一首」「カルタ」「双六」「コマ回し」。こちらに来てから、正月に「凧あげ」をしているのを見たことがなかった。  なぜ?? 寒いから?? そういえば、お店で売っていないようだ。
 それなら「作っちゃえば」と言うことで、作ることにしました。しかし、ただ作るだけでは面 白くない。「どうせ作るなら、材料を100円ショップでそろえてみよう」。侮れない100円ショップ、材料を探しに行くと、全部そろっちゃいました。
 凧づくり講師に「皆川氏」をお迎えして早速製作開始。皆川氏は、幼少の砌、原宿や新宿御苑で自作の凧を揚げていたらしい。
 皆川氏曰く、「なにぶん昔のことで、ちゃんと出来るかわかりませんが、とりあえずやってみましょう」。今回はバランスが難しいと言われる「角凧」に挑戦。
●材料
 和紙・竹ひご・凧糸・木工用ボンド
●作り方  
 1.和紙を縦横比4:3に切る。
 2.表面に絵を描きます。
 3.縁を1センチ折り返しボンドで接着
 4.頭部横骨を縁に巻き込むように接着
 5.和紙の中心で交差するように斜骨を接着
 6.和紙の切れ端で、四隅・中心を補強
 7.斜骨と頭部の骨を糸で縛って結ぶ
 8.4本の糸目をつけ、バランスを取ります。   9.足をつけ、ボンドが乾くのを待って完成  

 お昼を挟んで、美生川の河原へ。バランスの難しい「角凧」ではありますが上手く揚がりました。  そして、このあと新年会第3弾で、凧づくり成功を祝ったのであります。
 いかがでしたか、虎の穴の三箇日。要するに「新年会」のためのイベントなのであります。今年も大トラの生産に励んだ3日間でした。(汗)

 

●目標地点到着

●こんな景色が拝めます。

※写真はここまでが、
裸みこし・釣り・山登り編でした。
以下、角凧づくり編を・・・

※ここから、角凧づくり編

●材料

●絵を描きます。

●頭部横骨を縁に巻き込む。

●和紙の切れ端で、四隅・中心を補強

●ここがポイント

●あげるぞー。

●クロカンで滑りながら








●4:3の比率で

●縁をのり付け

●和紙の中心で交差するように斜骨を接着

●4本の糸目をつけ、バランスを取ります。

●完成です。

●ちゃんとあがったー。

●さすが名人、皆川氏



 

バックナンバー  

Copyright (C)Press Work 2002 All Right Reserved.