「カヌーづくりに挑戦3」連載第15回 浜ちゃん

 

これまでのあらすじ
 十勝でのアウトドアを愛してやまない、「浜ちゃん」を中心とする「虎の穴」の面々。昨年もあらゆる「外遊び」に興じましたが、今年はしょっぱなから鼻息荒く、「1万円ぽっちでカヌーを作るぞ!」とのかけ声も勇ましく挑戦が始まりました。いつものことながら、いろいろな脱線を経て、製図や道具の準備を終えようやく核心に迫る?カヌー作りに突入です!


“虎の穴とは如何なる組織ぞ”――十勝のいたる所に巣食っている秘密?組織、外遊びに興味のある優れた素質の老若男女を日本中から集めて徹底的に遊ぶ。終った後は「大宴会」。大トラのように救いようのない、無敵の酔っぱらいを作り出す…誰いうとなく、「虎の穴!」。今回の話題も「カヌーづくりに挑戦3」。
 今回から、web版になり、初めましての方も多いことでしょう。
 でもご安心ください。話は、3回目ですが今回からカヌーを作り始めます。
●張り合わせた「木取り図」





●ピンで固定、写し取っていく


●そろそろ飯にしましょう。


●ベニヤに写した点を結んでいく


●日暮れに追いかけられるメンバー


 えー、web初登場ということで、ご挨拶を…。web版からのみなさま初めまして、本の頃からの読者のみなさまお久しぶりです。筆者の浜ちゃんでございます。「外遊び虎の穴」は、編集長に「やめなさい」と言われるまで連載となりました。虎の穴メンバー一同、今までに増してパワフルに、馬鹿馬鹿しく外遊びに励んでいく所存であります。今後とも駄文にお付き合いよろしくお願いいたします。
 と、ご挨拶は、この辺にして、本文へ行きましょう。前回までは、事の発端から、計画・準備・買い出し・材料の搬入と紹介してきました。今回は、いよいよ製作開始です。
 12月某日9時、虎の穴特設カヌー製作道場にメンバーが集まってきた。
 「いゃー、いよいよ製作開始ですなー」「天気も良いしビニールハウス内は、かなり暖かいですね」「昼飯は、どうしましょう?」「それより、今日の打ち上げは、どこで??」などと相変わらずの面々でありますが、この方々なかなか頼りになるのです。「製作に必要でしょう、これを持ってきました」「私は、これを提供しましょう」と、集まる集まる「電動工具」。ディスクサンダー・丸鋸・ジグソー・インパクトドライバー・電動ドリルなどなど。「みなさんこれを使って何を作ったのでしょう」と言う問いかけに「イヤー何となく買ってしまって」「安かったから…」「いつか使うだろうと…」うーむ、頼りになるのか、ならないのか…。
 それでは、順を追って作り方をご紹介しましょう。
○「木取り図張り合わせ」必要工具
  ・・・セロハンテープ・押しピン。
 ベニヤ板からパーツを取るための図面「木取り図」を張り合わせます。通常カヌーを作るときは、その全長・船幅・船底の形等々カヌーの性格を決める重要な寸法を計算し、バランスよく組み合わせることが最も大変なのですが、今回使用している設計書には原寸大の「木取り図」が入っているので、面倒な計算などは必要なく、ベニヤ板に写し取るだけでとっても簡単なのであります。60×90に3分割された「木取り図」をたるみ・しわが寄らないよう張り合わせ、180×90のベニヤ板の大きさに張り合わせます。
○「木取り」必要工具
  ・・・ セロハンテープ・押しピン・定規・鉛筆・サインペン・錐(きり)。
 張り合わせた「木取り図」をセロハンテープと押しピンでベニヤ板に固定。次に木取り図の線に沿って押しピンを刺して線を写していく。写したピンの跡を見てみると、ここで問題発生。「ピンの跡が見えづらい」そこで協議の結果、「ピンで空いた穴にサインペンで色を付ける」。作業が倍になってしまったが、大事な木取り、慎重に行かなければ。続いて、問題発生。今度は「微妙なカーブを描くパーツが多く、線を写しづらい」。これは、ピンを細かく刺して対応。またまた、問題発生。「腹がへった…」。気が付けば12時を回っている。
 街の定食屋さんで昼食を取り「シエスタ・シエスタ」などと言ってゆっくりしすぎた。もどってくると、すでに2時30分。3時過ぎには暗くなってくるので、全員あわてて残りの作業に取りかかる。最初の慎重さは、どこへやら…、日暮れまでに「木取り」を済ませるべく、珍しく必至にピンを刺す…。
 この日に何とか木取りは終わったが、このペースでは先が思いやられるのであります。
 
外遊び便利道具
「紙ヤスリ・ヤスリかけ」
 100円ショップで購入した便利道具のご紹介。今月は「紙ヤスリ・ヤスリかけ」。紙ヤスリは、何種類か入っているので荒削りから仕上げまで、このセットで大丈夫です。ヤスリかけ、今回初めて使ってみましたが、こいつはお勧め。とっても使いやすいです。
 この手のお店は、日曜大工の道具も充実してきましたよね。
 100円ショップは、侮れません。

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