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●大正時代の建物を移築した店舗。入り口の扇形の飾り窓が店主のお気に入り。 |
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●太い梁と屋根裏部屋を持つ店内。どこかノスタルジックな雰囲気が漂う。 |
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●調度品はアンティークにこだわり、古い年代物の和ダンスを置き、着物を壁のタペストリーのように飾っている。座布団の生地もシックな色合い。 |
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「そば蔵 大正(笑)庵」
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片岸(かたぎし)清店主は2001年10月に脱サラをして、お蕎麦屋さんをやりたいと心機一転、幕別
町の百姓(笑)庵で修業。半年間勉強をし、その後店を開くために、土地や物件を探し始めました。
農家の民家だったというこの建物を一目見て気に入り、知人を通
じて紹介してもらったのが2002年7月。交渉はなかなかスムーズには行きませんでしたが、最後は持ち主が「蕎麦好き」だったこともあり、熱意が伝わり、奥様の由紀子さんとともに10月11日、お店をオープンしました。
もともとの建物は大正15年生まれで、中札内村上札内から移築したもの。太い梁など居間や台所に古材を使った味のある造り。生活がしやすいように、窓枠をサッシにしたり、トイレを水洗にしたり、色合いに配慮しながら古いものと新しいものの調和を大切にしています。
「この空間を生かしたい、と多くの知人が協力してくれます。和紙を使った箸袋や小上がりに蕎麦の実を生けるインテリアなどは、知人のアイデアです。古民家を通
しての輪が広がり、自然にみんなの憩いの場になっているようです」と片岸店主。
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こしのある蕎麦とコクのあるつゆ
毎日手打ちする蕎麦は、十勝・幕別産の蕎麦粉に十勝産の小麦粉ホクシンを5〜10%のみつなぎに使用した、いわゆる田舎蕎麦。ていねいに作った「かえし」を使ったつゆに、こしのある蕎麦がよくからみ美味。メニューは、十勝産のごぼうをたっぷり使った「ごぼう天そば」750円、自分でおろす山わさび付きの「もりそば」600円が特に人気だそう。そのほか、「とりごぼう」750円、「かしわ」700円など。
古風な懐かしい空間と手打ち蕎麦の味に魅せられて、近郊の帯広、鹿追、清水、新得町だけでなく、遠く釧路からもお客さんが来てくれます。
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●小上がりに生けられた「実をつけた蕎麦の穂」。 |
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