連載第28回
上川郡清水町羽帯4線133
TEL 01566-2-3035
10:00〜18:00
月曜定休
田舎のれすとらん
 日勝峠〜帯広の道途中にある素朴なレストラン 

●木をくりぬいてインテリアに。花には興味があって、店の前もきれいに飾られている。


●ブドウの木や和紙のライトを組み合わせたオブジェ。「今年のクリスマス用に飾る素敵なオブジェを考えています。お楽しみに」。

●しなの木のイス。やさしい座り心地が気持ちいい。木は知り合いから紹介されたり、もらったり、自然と集まることが多いそう。

 宮野政美店主の左耳にはピアスが光り、御歳51歳とは思えないほど。若い頃から何でも夢中になってしまう性格で、スキーは一級、ウインドサーフィンも、十勝の大会で2位 に入賞した経験を持っています。「熱中するけど、飽きっぽい」と自分の性格を分析しますが、ここ3年来熱中している「木彫」には一生かかわっていきたいと目を輝かせます。
 店内には宮野店主自作のテーブル、置物、椅子などが表情豊かに並べられています。いずれも木の呼吸が聞こえてきそうな、雰囲気のある造り。木工作品にグリーンをあしらって、素敵なガーデニングを表現しているものもあり、木工・家具の好きな人から庭づくりに励む女性のお客さんまで数多く訪れるようです。冬には展示即売会や木工芸教室も考えたいそう。

  ◆  

木工も料理も創ること

 とにかく「創る」のが好き。料理は長年ホテルのコック長を勤め、和洋中なんでもこなせる腕前。3年前ホテルをやめ、一時幾寅で食堂を経営していた時期に出会ったのが「木工芸」でした。より「田舎ぐらし」を求めて十勝に戻り、レストランをオープン。自慢の料理と木工作品の展示をお客さんに楽しんでもらえる空間を提供し始めました。
 ここでのおすすめは何といっても「オムライス」750円〜。特大のお皿にでーんとデミグラスソースをたたえた迫力あるオムライスが出てきます。スープと一緒にいただくので、するすると食べやすいのが特徴。カレー600円とともに、仕込みに2日間かかるという力作です。
 足寄出身の宮野さんの親戚に農家さんがいて、この時期、新鮮な野菜が届けられます。野菜たっぷりの野菜オムライスは一番人気とか。もちろんデミグラスソースの中にも野菜はたっぷり。時間をかけてじっくりと仕込まれて野菜だけであま〜いコクと少しスパイシーな味わいが堪能できます。田舎ふうに野菜がごろっと盛られているのも大胆な十勝らしさを感じます。札幌方面から日勝峠を抜けてきたら、ぜひ、寄ってみてほしいお店です。

●カバの木のテーブルが迫力満点。小上がりはドライブ疲れや家族連れにうれしい。

●何でもこだわる宮野店主。料理はすべて手作り、無添加。和洋中作れるので「ぎょうざ、刺身、鍋など、食べたいものを事前に言ってもらえれば」といわゆる「裏メニュー」をほのめかす。常連の楽しみのひとつとか。
●野菜オムライス850円。地元の農家から買う新鮮な卵を3個も使用。2日がかりで煮込むデミグラスソースがたっぷり、季節の野菜もごろごろ入っていて食べ応え十分。この日はナス、ニンジン、キュウリ、ジャガイモ、サツマイモ、シメジなど。ぷるるん卵に包まれたバターライスをスープとともに。まるで洋風お茶漬けのようにするすると。他にチキンレッグ1本丸ごと入ったチキンオムライス850円、カレーオムライス750円など。食事の方はソフトドリンク、コーヒーが250円に。

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